もともと声にコンプレックスがあり、それは今でも変わらずにいます。
始まりはなんだったか。
声についていろいろと言われてどんどん自分の声が嫌いになり、そこに周りから与えられるストレスや声に傷つけられどんどん自分を抑え込むようになっていきました。
そういう経験をした人は他にもいると思います。
よく、ボイストレーニングにいってもうまく声をだすことができずに、実は心の傷が原因で声を出すことに抵抗があった、というお話をよく聞きます。
あの、心屋仁之助さんだって(!)ボイトレに通っていた当時、先生にいわれたとおりに練習しているのに声が思うように出せなかったそうです。結局、自分の中にあるなにかしらの心の傷が原因で、声を出すことに抵抗があったと著書にかいてありました。(ブログだったかもしれません)
ちなみに私が今でも心に残っている声に対する批判的な言葉は、「男か?」と目の見えない人に言われたこと。中学生のころ電話越しで知人の親に「声変わりした?」と聞かれたこと。(冗談だったんでしょうが)
会社の飲み会で、カラオケの際に「聞いてられない」と言われて歌っている最中に演奏を停止されたこと。
一回で話が通じないこと、聞き返されないことが多いこと。「はい!?」とイライラしたように何回も聞き返されたこと。両親に幼いころから「歌うな!聞きたくない!」と何度も言われてきたこと。
一番嫌だったのは、高校のころの応援歌練習。運動会。自分では声を出しているのにいつも、「もっと出してよ。真剣にやって!」と同級生に何回も言われたこと。
他にもありますが、きっと誰でも、今でも心に残っている誰かに言われた一言があると思います。
言った本人はそんなこと覚えていないし、まさか言われた人がこんな気持ちを抱えて今も生きているなんて思ってもいないでしょうね。相手からしたら、なんてことない一言なんでしょうから。
さてさて、最近私何を思ったのかボイトレに通っています。
もともと声が低いし、そんな自分が嫌いで歌うこと、カラオケも誘われても敬遠していたのですが。声が低くてもかっこよく歌う女性歌手に憧れまして、どうせなら自分の短所を活かして歌えばこの人みたいにかっこよく染みるようにうたえるかもしれない!なんて妄想を、夢を抱いてしまい挑戦したのが2か月前。
ボイトレの初日に、「あなた、自分の声が嫌いじゃない?」と先生に言われました。さすが声を仕事にしているプロ、聞いただけでわかるんですね・・。ハハハ。すごい。笑ってみたけど笑えない。
そんなこんなで愛ある鞭(?)を食らいながら通っているんですが、声を喉から出しているのですぐに枯れてしまうのが悩み。腹式呼吸を使って腹から声をださなければ、すぐに喉がつぶれて歌えなくなってしまうので「腹筋をしよう」と思っても、運動嫌いな私、三日で諦めてしまう(笑)
(まあ、自分の汚い声を「聴かせる」「相手に届ける」「披露する」なんてことが怖くなり、そのうち「相手に伝える」ということにまでストップがかかり、腹式呼吸なんてもってのほかな状態になったんだろうきっと。ええ。)
そんなときに見つけたのが下にある本↓
Amazonでベストセラーになってたので「これを読めば!」とまたすぐ人任せ本任せにする(笑)
しかしこの本買ってよかった!本当にわかりやすい!
まあ、歌うことに対してのボイトレじゃないので、ストレッチをしてから声を出す~とか本格的なことは書いてない。書いていないけれども、書いてあることを実践したら声がいつもよりもでた。すごい!即効性ってこういうことをいうんじゃないのかと、声に対して常に毎日365日コンプレックスありまくりだった私から見たら目からうろこの実践内容がたくさんのっていました。
一番驚いたのが、自分の本当の「地声」。
低い声が嫌いなので、余所行きの声でいつも少し?高めに出していたんだけれども(電話するときに出す声と一緒)、この本の実践を試してみたら自分の地声ってこのくらいなんだ!ということと、地声を発見した時の腹式を使って声をだしたときのあの感じ。
自分の地声って本当に低くて、なんなら男の人よりも低いときとかあって本当にへこんでいたのに実はそれは地声じゃなかったんだぁという喜びを感じました。
大分関係ない話をしてきましたが、タイトルの口角の話。口角を少しあげてすごすという実践も書いてあり、さっそく昨日から試してみました。
いつも無表情ですごしていたので、「怖い人」「何を考えているのかわからない」と言われることも多々あり・・・。
今はマスクをしても何も言われない時代なので、試しに少しだけ口角をあげて過ごしてみた。だから、変な人が変なことをしているとしても見えない!はず。なんかもごもごしているなぁくらいだと思う。
試してみた結果ですが。
口角をあげているだけなのに、なんだか気分が明るくなって、今日は誰とも話をしていないのに別にそれをネガティブなことととらえることもなく過ごすことができた。
「笑えないときは、先に笑顔をつくるだけで楽しくなる。」とは昔からあちこちで聞いた話だけれども、本当にそうだなと実感。ちょっと意識して口角をあげているだけなのに、普段湧いてくる暗ーい気持ちも、周りの笑い声も他人事のように思うこともできた。
笑顔を作る、というと面白くなくても笑わなきゃいけないとか勝手に思っていたけれども、少し口角をあげているだけでも、脳は「笑っている」と認識してくれるらしい。
だから、いつも感じるなにかしらの他人に感じる孤独感や罪悪感が今日は少し、いやかなーり少なかった。だって口角があがっている=笑顔な私なんだから、気分は笑顔に支配されているので別にさみしくもない。笑っていると暗いことはあまり考えられないみたい。それに心に余裕がある。
口角をちょこっとあげるだけで、こんなに効果があるんだ~と、調子にのって帰りに買い物に行って店員さんに笑いかけたら、ヤバい人みたいに見られた。
あまり調子こくのはいけないということも今日一日でわかりました(笑)乱用はしない。適度に使うことがいいみたい。
人との距離感を適度に保つって難しいなぁ。
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